Miriさんの映画レビュー・感想・評価

Miri

Miri

Materialists(原題)(2025年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

賛否両論大きく分かれる作品だけど、私的にはかなり刺さった映画。
観終わってからずっとこの作品のことが頭から離れない。
ロマコメ、恋愛映画としてプロモーションされてはいるし、恋愛・結婚市場を描いてはいる
>>続きを読む

Sorry, Baby(原題)(2025年製作の映画)

4.0

人生にはとてつもなく悪いことが起きてしまう。それでも人生は進んでいくし生きていかなければいけない。
生きれてしまうから運がいいのかもしれないけど、起こってしまったことは最悪で生きれてしまうというが果た
>>続きを読む

ハート・ロッカー(2008年製作の映画)

3.8

ファルコンとホークアイじゃん笑。まあそれはおいておいて。

キャスリン・ビグロー監督作品。
この作品の延長線上として『ゼロ・ダーク・サーティ』があるのが納得行くし、また『デトロイト』・『ハウス・オブ・
>>続きを読む

デトロイト(2017年製作の映画)

3.8

キャスリン・ビグロー監督作品。
1967年に起きたデトロイト暴動と、その最中に発生した「アルジェ・モーテル事件」を描いた本作。

ずいぶん前に観たNetflixドキュメンタリー『Power: 警察権力
>>続きを読む

ハイパースティション(2021年製作の映画)

3.0

Hyper(超)とSuperstition(迷信)を組み合わせた造語、”Hyperstition”。
虚構が現実を形作る、偶然の一致を強化するようなという意味で、今作はまさに願掛けの成否が現実に影響す
>>続きを読む

フォーチュンクッキー(2024年製作の映画)

3.5

フォーチュンクッキーでそんなに真剣ならんでも、とも思ったけどあまりに不運に見舞われると藁にもすがる思いであの小さな紙切れにでもすがりたくなるのかもしれない。小さい頃は「いいこと」が書かれていたら大事に>>続きを読む

かわいくなりたくて(2023年製作の映画)

3.5

「Feltだけじゃなくてほんとうにかわいかったよ」といってあげたくなる作品。

カミングアウトが題材でもないし、クィアであるかは明言されてないけど、もしかしてそうかも知れないというニュアンスを残しなが
>>続きを読む

小さな衝突(2023年製作の映画)

3.5

わずか5分であっという間に不穏感、心がざわざわするすごくいい短編映画。
本当に小さな衝突、些細な出来事から大きな不協和音や集団の同調圧力と規模感が大きくなっていくのがすごく普遍的ですごく面白い。
自分
>>続きを読む

ポライト・ソサエティ(2023年製作の映画)

3.8

なんだか観ながら『Bottoms』っぽさを感じながら、ぶっ飛んだハチャメチャ感でもフェミニズムを描いている作品でめちゃくちゃ面白かった。

『Bottoms』でも感じたけど、こうオタクっぽい冴えない(
>>続きを読む

ハウス・オブ・ダイナマイト(2025年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

観ながら、今米国政府機能が一部停止している状況の中で、これが起きたらどうなるのか…と思ってしまった。

タイトルの『The House of Dynamite』直訳すると「爆弾を詰め込んだ家核」。つま
>>続きを読む

違国日記(2023年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

原作がとてつもなく好きだから、映画公開当初は全く観る気がなかったが、ストリーミングサイトにチラチラ出てくるようになって観てみるかと思い鑑賞。

やはりこれは映画化するものではないと思ってしまった。2時
>>続きを読む

アポロ 11 完全版(2019年製作の映画)

4.5

『For All Mankind』はアポロ計画全体を映し出したドキュメンタリーで、本作は人類初の月面着陸を成し遂げたアポロ11号の打ち上げ、月面着陸、地球帰還をNASAの秘蔵アーカイブ映像だけ(ナレー>>続きを読む

宇宙へのフロンティア(1988年製作の映画)

4.3

1962年、米ソ宇宙開発競争中のアメリカで当時大統領だったジョン・F・ケネディがライス大学で発表した”We choose to go to the Moon”という声明から始まった、「1960年代の内>>続きを読む

ファーゴ(1996年製作の映画)

3.5

冒頭に「THIS IS A TRUE STORY」と出てくるけど、エンドロールの最後の最後には、「The persons and events portrayed in this production>>続きを読む

殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

軽い気持ちで観始めたのに、最後にかけての急展開とメッセージがめちゃくちゃ響いて、余韻がすごかった。純粋に、漫画原作の高校生向けの恋愛映画的なポジションかと思ったけど、まさかの人と人との関わり合いや人生>>続きを読む

バカ塗りの娘(2023年製作の映画)

3.5

堀田真由みたさに鑑賞。
セリフは本当に少なくて、かなり観る側に委ねられている作品だったと思うんだけど、この映画に関してはその“少なさ”がすごくよかった。むしろ余白があるからこそ、生活音とか津軽塗の工程
>>続きを読む

罪人たち(2025年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

アメリカで大盛りあがりしていた作品。途中ジャンプスケアもあって、普通にビビりながら観てたんだけど。笑
観終わって「めっちゃ面白かったな」ってじわじわきた。なんか考察を読んでから「あ、そういうことか」っ
>>続きを読む

スワイプ:マッチングの法則(2025年製作の映画)

3.4

2018年、テキサス州・オースティンの大学での留学してたとき、Bumbleの蜂の巣のロゴのシールが電柱などキャンパスのあらゆるところに貼られていたのを思い出した。当時はなんとなく眺めていたけど、今振り>>続きを読む

アイム・スティル・ヒア(2024年製作の映画)

3.8

1970年代、軍事独裁政権下のブラジル。リオ・デ・ジャネイロ近郊のレブロンビーチの高級住宅街に住んでいたルーベンス・パイヴァと妻・エウニセと5人の子どもたちの平穏な家族に、ルーベンスが軍に連行されその>>続きを読む

恋のドッグファイト(1991年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ある人がおすすめしていて、かつ当時としてはなかなか珍しい女性監督作品ということで鑑賞。

1960年代のベトナム戦争への出征する新米海兵隊員たちがサンフランシスコで過ごす休暇の24時間を舞台にし、”ド
>>続きを読む

愛はステロイド(2024年製作の映画)

3.5

なんかこうクィア女性が主体となった作品の独特さというのがすごく面白い。『Booksmart』に始まり、『Bottoms』、『Drive Away Dolls』と本作。続いてきそうなのが、『Honey,>>続きを読む

オンリー・ザ・ブレイブ(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

前情報無しに『F1』の監督のジョセフ・コシンスキー監督作品を観てみようと思って観たら、最後の衝撃がすごすぎて、かつ実話ということもありもう鑑賞後呆然として涙が止まらなかった。

山火事といえば、今年の
>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

RAPED WHILE DYING
AND STILL NO ARRESTS?
HOW COME, CHIEF WILLOUGHBY?

『イニシェリン島の精霊』を観た流れで、同じマーティン・マクドナ
>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.2

この作品を一言で説明すると「小さな島で起こる、大人同士のくだらないケンカ」という風に片付けられてしまうかもしれないけど、この”小ささ”が観終わるとなんだか大きなものにつながっているような、心にインパク>>続きを読む

F1®/エフワン(2025年製作の映画)

4.0

生でF1観たくなる!めちゃくちゃおもしろかった〜連続して2回観ちゃった。
映像の迫力と臨場感、ストーリーとリンクするサウンドデザインとサントラの最高すぎて、視覚的と聴覚的没入感がたまらなかった。

F
>>続きを読む

君を見つけるための地図(2025年製作の映画)

3.4

大学を卒業してNYの銀行で働く前に、卒業旅行として友人とヨーロッパ旅行をするヘザーと曽祖父の日記を頼りに自由気ままに旅行するジャックのラブストーリー。96分と短めでサクッと見れて良かった。

自分自身
>>続きを読む

サリー:私の愛した宇宙飛行士(2025年製作の映画)

4.7

見始めたら、TV Seriesの『For All Mankind』と映画『Battle of the Sexes』っぽさを感じたら、まさかBillie Jean Kingもインタビューに答えていてまじ>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング(2025年製作の映画)

3.8

前作『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』で暴走したAIによって世界が危機に陥り、その解決策となる鍵を見つけて、次はその鍵を使う場所へ!的な流れへファイナルへって感じ。前作>>続きを読む

ジュラシック・ワールド/復活の大地(2025年製作の映画)

3.0

酔っ払って恐竜見たい!となって、急遽映画館へ。
これまで『ジュラシック・ワールド』シリーズは未鑑賞だったけど(『ジュラシック・パーク』3作は観ている)、本作は単体でもストーリーが十分理解できた。全体の
>>続きを読む

運命の選択(2015年製作の映画)

3.2

ルークカービーの作品探してたら見つけた。

もともとは舞台の演目みたいで、それが映像化されたショートフィルム。舞台バージョンもYoutubeで見たけど、本当に会話劇でテンポ感が心地いい。以前見た『On
>>続きを読む

グランメゾン・パリ(2024年製作の映画)

3.0

年始のSPドラマで久しぶりに『グランメゾン』の世界観に触れて、改めて面白いなと思った流れで、U-NEXTに出てきたタイミングで視聴。ただ正直、これは映画化しなくていい感じがしてしまった。せっかくSPや>>続きを読む

美しい夏(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

説明は多くなく、余白の多い、美しい映画だった。イタリアの夏、あの日差しがすごくいい。画が綺麗。

1938年のイタリア・トリノが舞台。ストーリーとしては、結構ありがちな、年上で自由奔放な女性との出会い
>>続きを読む

Flow(2024年製作の映画)

4.0

ストレスから開放されたく、癒やしを求め『Flow』の世界へ。なぜか泣いちゃった。

本編ももちろんすごくいいのだが、やはり印象的なのがオープニングクレジットとエンドクレジットの長さの対比。
ヨーロッパ
>>続きを読む

Love Hate(原題)(2009年製作の映画)

3.8

過去に観たけど、忘れてたときにFilmarksで登録通知が来て再度鑑賞。

心優しい慈善活動家が、自分の中にずっと押し込めて、隠していた”Hate(憎しみ)”に恋するダークコメディ。
結構好きな作品。
>>続きを読む

ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)

3.7

The New York Times 「The 100 Best Movies of the 21st Century」の中で未鑑賞作品を見ていこう3/46本目。

小さい頃、原作三部作持ってのに、何
>>続きを読む

スーパーマン(2025年製作の映画)

4.2

DCUの新章の幕開け。やっぱり始まりはスーパーマンでなくっちゃ!
DCEU時代の『Man of Steel』は全体的にダークで重厚で画自体も暗い印象何だけど、今作はポップでくすっと笑え、でも実直に”正
>>続きを読む