ニカイドウ

テルマ&ルイーズのニカイドウのレビュー・感想・評価

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)
3.3
テルマとルイーズは、お互いのパートナーに告げる事なく、2人で旅行に出掛ける。
テルマは途中立ち寄ったバーでハメを外し、男にレイプされそうになる。間一髪で助けに入るルイーズ。その時、男は女性を侮辱するような言葉を吐く。激昂したルイーズは、その男を射殺。
そこから2人の逃亡劇が始まる…
パワハラ夫に家に閉じ込められて暮らしていたテルマ。あまり世間をわかっていない感じで、男にも無防備。
一方、ウェイトレスとして働くルイーズはスレた感じやけど色々経験してるんやろうな。テルマよりしっかりしてる。と思ってたんやけど…
若くて痩せっぽちのブラッド・ピット出てたけど、彼含め出て来る男のほぼ全員が嫌な感じのクズ。
刑事のハルだけはまだマトモやけど、他の刑事達も最悪。トラックの運ちゃんなんてホンマにもう…
え?アメリカってこんな男しかおらんの?ってなる。
フェミニストが喜びそうな映画かなぁ。俺には合えへんかった。
ただ、テルマとルイーズの原因と結果が描かれてるし、ハルは理解して助けようとしたんよな。その手を取らんかったのは彼女達の判断なんよ。
だからね、一部だけ切り取って、
「こういう男ばっかりやから女は生き辛い」って映画ではないんやと思う。
テルマとルイーズは、世界とマトモに向き合う事が出来てなかった。2人ともが男の支配欲に抗えなかった過去や現在を生きていた。そんな2人が、話が進む度にどんどん生き生きとした表情になっていく。
今はXやらで呟いたりして生き生きしてる人が多いけど、そういう思いを抱えたまま生きている人が多いって事でもあるんやろうな。本来の自分を解放する場は必要なんかも。
ま、できる限り周りに迷惑かけない方が良いとは思いますが…
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