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独立愚連隊西へのhrt2308のレビュー・感想・評価

独立愚連隊西へ(1960年製作の映画)
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BS放送録画にて再見。

前作とは物語的なつながりはない。
前作にも増してコメディ色が強い。

日本軍が戦場からいかに軍旗の回収するかが物語の主軸。
第一次軍旗捜索隊は全滅。そこに駆り出されるのが左文字少尉(加山雄三)、戸川軍曹(佐藤允)率いる愚連隊。捜索隊には出世欲に駆られる関曹長(山本廉)が強引に参加し、敵側に寝返っていた金山中尉(中丸忠雄)、元従軍看護婦・羽島六合子(水野久美)を一行に加え軍旗の捜索を行う。

日本軍は軍旗の捜索のために多くの犠牲者を出す。
八路軍にとって日本の軍旗は実質的意味はないが日本軍の士気低下を狙い奪い取ろうとする。

八路軍隊長役のフランキー堺がとてもいい味を出している。前半、後半と出演シーンは少ないが、左文字愚連隊と敵同士ながら気持ちを通じあわせ、さりげなく無駄な犠牲を回避する。
それと中丸忠雄の機転のきかせ方!

岡本喜八のちょっと下品でヤケクソ的反骨精神と同時に爽やかさも感じる一篇。
主題歌も快調。
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