一人の元政治犯が釈放されて家に帰る迄の話だがその間に彼が投獄されていた5年間の月日が鮮やかに再現されていき、そこにはフランスに亡命したらソラナス自身の8年間も投影されている、って事なのだろう。5年の間に死んだ者、失った物は多々あるが、それでもようやく独裁から解放された我々は未来に向かって歩き出されねばならない、愛をもって、とかなりシンプルなメッセージ。三面鏡を使っているのは過去・現在・未来って事かな。やたらとHなシーンがあるのはその次にIがあるからってのは厨二的に解釈。おっぱい見てぶっ倒れそうになる童貞が俺かと思った。北野、メルヴィルも真っ青なブルー、舞い散るチビラは修正されていく歴史の象徴?書物の価値すらも次々に塗り替えられていく。なにせピアソラが良い。