いけぴ

鉄道員(ぽっぽや)のいけぴのレビュー・感想・評価

鉄道員(ぽっぽや)(1999年製作の映画)
4.5
曇天で肌寒い一日だったので、前から気になっていた『鉄道員』を鑑賞。
坂本美雨の歌うテーマ曲はピアノでは弾いたことがあったけど、木村大作の撮る雪景色と合わせると、本当に美しい。

序盤の「雪女」はある意味では伏線だったのかな。女子高生の広末涼子が可愛くてびっくりした。
父が「ニュー・シネマ・パラダイスに通じる美しさがある」と言っていたが、納得。
回想シーンを交えながら丁寧に描いているところ、そして胸に残る一種のキャッチーな美しいメロディーを使っているところが、イタリアの名作と見事に重なっていた。

終盤は泣かせに来ていた。
高倉健はもちろん、小林稔侍が全編通して良かった。小林稔侍にやられてしまった。
今は売れっ子の木下ほうかや田中要次などが出てるところにも注目するとなんだか面白い。
高倉健と志村けんだけでなく、ああそういえば田中好子も亡くなったんだった、と思うと、名優が集まっていたんだなあとしみじみ。
美しい作品でした、日本人でよかった!
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