Jimmy

怪人マブゼ博士のJimmyのレビュー・感想・評価

怪人マブゼ博士(1960年製作の映画)
4.2
フリッツ・ラング監督の遺作。(1960年作品)

ドイツに戻ったフリッツ・ラングが、プロデューサー側のいろんな提案を却下しているうちに「怪人マブゼ博士(ドクトル・マブゼ)を現代風に甦らせないか」という提案にのって作った映画。

映画タイトルは『怪人マブゼ博士(原題:マブゼ博士の千の眼』という長いものが正式。

さて、物語は、ある盲目の預言者(予知能力者)が居て「自動車で事件が起こる」との預言どおり、頭を針で撃ち抜かれる殺人事件が発生するところから始まる。
その後、ホテルから飛び降り自殺しようとする女性を助けた富豪も事件に巻き込まれたりしながら、どんどん話は進む。

この映画で目を見張らされたのは、カーチェイス場面である。
その中でも「自動的に車のナンバーを変える仕組み」など後年の007シリーズのようなシーンをフリッツ・ラング監督が撮っていたとは驚き。

謎めいた終焉を迎えるこの映画、フリッツ・ラング監督の遺作。
Jimmy

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