一度みたらもう二度と忘れることができず、半年に一回ぐらいは視聴したくなり、挙句の果てに手元に置きたくなる、呪いのアイテムみたいな映画が二つある。ピエル・パオロ・パゾリーニ監督作品『ソドムの市』と、当作品である。
コメンタリーをみればホドロフスキーの計算が見て取れるのだが、初見はとにかくそのおどろおどろしい映像と暗示に驚かされる。非常に文学的かつアナーキーでオカルティックな一連の表現は、インフルエンザのときにみる夢にも良く似ていると友人から文句を言われた。しかし、仕方ないのだ。面白いし、もう私は耐えられなくてDVD買っちゃったから……
