尿道流れ者

ホーリー・マウンテンの尿道流れ者のレビュー・感想・評価

ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)
4.2
良いっ!ビジュアル的な面白さはもちろんだが、比較的分かりやすいメッセージととんでもラストで感無量。シュールなものは行き過ぎてもつまらないし、作風になれると刺激が薄れて飽きることがあるが、この映画はちょうど良く刺激が続いていく。カラフルなエログロと神秘主義や実存主義で描かれる世界観!良いわ、好きだわ。カルトで片づけられるのは寂しすぎる。この世の俗悪な事柄から抜け出すために解脱をしても、人間性は捨てきれず、逆により強くうったえかけてくる。必要なのは愛だ。捨てるのではなく愛を純粋に求めるほうが良い。見る人の人間性にうったえかけてくる映画。