ナイロビの蜂のカズローのネタバレレビュー・内容・結末

製薬会社と国家の陰謀を描いた社会派サスペンスと夫婦の愛を描いたスケールの大きい作品。原作はスパイ小説の巨匠ジョン・ル・カレ。NGO活動をしていた妻が謎の死を遂げて、外交官である夫が背後にうごめく謎を探っていき、恐ろしい真実を知ることに。実際、ネットで調べると製薬会社はこういう事件を起こしているようです。恐ろしい。最後巨悪は暴かれるのが救い。
最初は妻が困っているアフリカの子供を助けようとするが、夫が理屈で断るが、後半夫が同じような場面で逆の立場になるところが泣けた。やっと妻のことが理解できたということで。
最後、殺されるのを待つ夫をレイフ・ファインズが静かに演じていて切なくなる。物静かで優しい純粋な夫をうまく演じていた。
一方、対称的に正義感と行動力のある女性を見事に演じた妻役のレイチェル・ワイズはこれでアカデミーを受賞。
いやーかなり重厚な作品だったわ。