韓国で実際にあった未解決事件を題材にした作品。(2019年に犯人が特定されたらしい)映像も音楽も雰囲気があって良かった。
時代もあるだろうけど、とにかく警察の捜査が雑の極み…。暴力、拷問、自白強要何でもあり。でも昔の取り調べなんてどこもこんな感じだったのかな。
傘を届けに行く女性が襲われるところは本当怖いし、女の子の絆創膏を見つけた場面がとても悲しい。服を直してあげるところも。
特に印象的だったのは最後のトンネル前の線路上でのシーン。ヒリヒリする緊張感と眼差しがすごかった。あれだけ書類は嘘をつかないって言ってたのに渡された書類は…という皮肉。
ラストは胸糞というより、やるせなさで心が沈むような。
よくある、普通、な顔をした狂気が日常に溶け込んでいる現実を突きつけられた。