にっきい

ゲキ×シネ「メタルマクベス」のにっきいのレビュー・感想・評価

3.0
曲はヘヴィメタル調だけど、歌詞が普通(笑)

実際に見た事はないけど、なかなか魅力的な題材の舞台を展開している劇団 新感線の舞台を映像化した作品で、たまたま副業が休みの日に上映があったので観に行った!

荒廃した未来で主君を殺してまで王になろうとした男の話し。
まず僕は元になったシェークスピアの『マクベス』を知りません。
と言うかシェークスピアの作品って、メル・ギブソン主演で映画化された『ハムレット』しか知らないので、原作と比べられないけど、クドカンが自分の趣味全開でやっちゃった!って感じで、堅苦しさは全くありませんでした。
ただ、初上演がかなり古いので、チャゲ&飛鳥の音楽聞くとか今じゃ笑えないネタとかもあるし、1980年代に有名だったライブハウスの名前がバンバン出てきたり、劇中の架空のメタルバンド"メタルマクベス"が対バンするのが44マグナムだったりと、その辺りの知識があったほうがより楽しめます(笑)
基本はコメディで、ヘビメタ調の曲のミュージカルって感じでした。
3時間を超える上演時間なので途中にトイレ休憩も入るし、第1幕はコメディ全開で楽しかったです。
第2幕になってからは、罪を正当化するためにさらに罪を重ねる、って感じで重くなっちゃったけど…。
シネマ歌舞伎のように映画の尺に編集されるよりは、舞台そのままの時間で上映される今作は、よりライブ感があって良かったです!
ただし、予告と休憩含めて3時間45分と普通の映画約2本分の長さなので、気軽には見られないですが(笑)

さすがに普通の映画とは違うので、客層もいかにも演劇が好きそうなおじ様、おば様がほとんど。
鑑賞マナーが良いこと良いこと(笑)
作品にしっかり向き合う事ができました!
にっきい

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