メキシコ🇲🇽国境ものってジャンルがあるとしたら、これ、わたしのNo. 1を争う作品と言っていいかも。
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アカデミー受賞作品を観よう94（2000年第73回監督賞／編集賞／脚色賞／助演男優賞）
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助演男優賞を受賞したベニチオ・デルトロはもちろんナイス演技です。
そしてやはりどう見てもカーク・ダグラスそっくりなマイケル・ダグラスは割と限られた彼っぽさ笑を存分に発揮してくれています。
この二人と怪しげな瞳でわたしを魔宮に引き込もうとするキャサリン・ゼタ・ジョーンズらを中心に割と多い出演者らの人生が交錯する映画。
・・なのに訳が分からなくなることも間延びすることもないのは編集賞の根拠でしょう。上手いです‼️
監督賞もこれなら納得です。
マフィアやギャングや貧困や国境となるとテンプレにハマりがちですが、この映画の場合、そこにベニチオさんのね、その奥の葛藤や悩みを描き出すことに成功。なぜ警察やら取り締まる方も加担するのかに踏み込んでいます。
そしてゼタさんにより無垢なものがいかに黒く染まるのか、それが生活に逼迫して止むに止まれず・・というあたりは他作にない魅力ですよねー。
作品賞グラディエーター・・。
いやあ違う年なら総なめしてもいいんじゃないかと思います。
ただ撮影賞取れなかったように、ちょっと色味についてはやり過ぎた嫌いがあるかな。全部ではないけど、メキシコは黄色、アメリカ東部は青にすることで場面チェンジをわかりやすくしようとしたんでしょうね。でも寄せ過ぎて安っぽい色の印象。もったいなし！
