「襲ってきた・闘牛みたいに・私を」
ザジちゃんが『トムとジェリー』のジェリーの如く大人をたぶらかすスラップスティックな前半は、捉えどころのない自由奔放なジャンプカットと早回しの演出も相まって面白い。
だが、後半になるにつれてザジちゃんよりもゴダール映画の如き大人達の長々とした語りがメインになってくるし、最初は面白いと思った演出も単調というか尻すぼみになっていくのですっかり気持ちが冷めてしまった。
女の子主体のキュートなコメディなのかヌーヴェルヴァーグ作品なのか、どこを目指してるのかよく分からない。