はる

マンデラの名もなき看守のはるのレビュー・感想・評価

マンデラの名もなき看守(2007年製作の映画)
4.5
ネルソン・マンデラの収監中に監視役を勤めた白人看守ジェームズ・グレゴリーの実話です。

黒人はテロリストだから罰を受けるのは当然と言う考えを持っていましたが、マンデラの人となりに触れ、彼らの活動の本意を知り、少しずつ考えを改めていく様子が描かれていました。

妻のグロリアは、ひと昔前の日本のドラマにあった、団地に住む奥さまって感じ。夫の役職によってヒエラルキーの階層が違ってくるから、夫の昇進に必死になっていました。
夫がマンデラに便宜を図るようになり、彼女の立ち位置も変わっていきます。

白人側に焦点を当てているので、当時の一般の白人がアパルトヘイトをどのように認識していたかがわかりました。
直前に観た『マンデラ 自由への長い道』との共通点が多くてわかりやすかったです。それだけ事実に近い内容だって事でしょう。
釈放時の奥様の服装までそっくりでした。


だけどね、マンデラ役がデニス・ヘイスバートなんです。
『24』見過ぎの私には、アメリカ初の黒人大統領、デイビッド・パーマーに見えてしまう。釈放後のスーツ姿が白髪だったから救われました。
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