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パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンドのesuranのレビュー・感想・評価

4.0
エリザベスとウィルの恋模様を描いている、とか言いたいとこだけど一筋縄ではいなかい内容。ストーリーがどんどん膨らんでいって、複雑化している様相。悪くいえば風呂敷ひろげすぎ!よくいえばそれぞれの思惑を絡めたミステリアスな展開へ!といったところ。それでもキャラ推しだけで乗り切れてしまいそうなぐらい、個々の魅力が増していくという世にも不思議な構図ができあがっている。


以下若干ネタバレしそうな短観




揺れ動くエリザベス。懐疑心と父への想いを秘めるウィル。泣かせるなよ提督。回を重ねるごとに愛着の湧くバルボッサ。ただの悪役かと思いきや悲壮感に共感を求めてくるやり手なジョーンズ。チョウユンファ盤石のアクの強さ。もはや哀愁の塊のビルターナー…個々の魅力は枚挙に暇がない。

まあでもとことんエリザベス・スワンの魅力に翻弄されたな。むしろ翻弄されたい。鑑賞後キーラ・ナイトレイを好きになってる(はず)。そして、あのタイミングでの結婚を祝福できるか腹立ってツッコミ入れてるかで、観てる側の立ち位置とか温度がわかれるだろう。そういう意味でもキーラ・ナイトレイが真ん中にいる映画だったな、と思います。

ラストが切ない。。。
切ないけど、いや、切ないからよかったよ。うん。

初期三部作(と呼んでいいのかわからないけど)では一番響いた。最高峰のCGっぷりで画力もガーサスでした。
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