ぬーこ

恋する惑星のぬーこのネタバレレビュー・内容・結末

恋する惑星(1994年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

監督・脚本 ウォン・カーウァイ

前編なんやこれと思ったら、後編のストーリーはとても好きだった
トニーレオンも金城武も男性がやたらになよなよしてる。元カノを引きずって、その引きずり具合が今のドラマにはない感じ。落ち込んでとる行動も面白い。昔の方が人への執着があったのだろうか。

この映画のハイライトは好きな男の部屋にこっそり入り、入り浸るところだろう。
フェイウォンのやってること、かなり変態だけど笑。部屋に行くことを思い付くシーン、店先で頬杖ついてるとこをスローモーションに撮る。帰ってきたトニーから逃げてはしゃぐとこも面白い。会うよりもその人の部屋に入り浸る方がたまらんのか。夢遊の飛行機に乗ってる。

夢のカリフォルニアや夢中人(フェイウォンがドリームスをカバー)の歌をバックにやたら美しく見える。歌の力強い。今度からこの2曲を聴くと、恋する惑星とフェイウォンを思い出すと思う。

最後は何で立場逆転してるんだと思った。
総じて男が馬鹿な印象。でもこのくらいが良いんじゃないか。トニーレオンの僕はきっと良い旦那になる。それにしても鈍感というか大らかというか。


○前半 金城武と金髪の女
誕生日の1ヶ月前にフラれてから5/1付のパインの缶を買い続ける。パインは元カノの好きなもの、5/1は自分の25歳の誕生日

30缶貯まって、元カノが来なかったから、全部食べる笑
口説くときもパイナップルは好き?と聞く。相手が酔い潰れても襲わない。失恋は走って忘れようとする。高校生かよ!

謎の金髪美女と麻薬中毒者との抗争シーンが好きだった。スローモーションで。当人たちにはこんな風に見えてるのかもな。
駆け抜ける香港の雑踏、アジア感。新宿でも良い画撮れそう。

○後半 トニーレオンとフェイウォン
ここではないどこか遠くへ
欲望の翼にも似た願望を持つヒロイン
元恋人が渡してきた合鍵を使い、いとしの警官の部屋へ通う
 
○セリフ
部屋と会話するトニーレオン
痩せたな、前はもっと丸っこかったのにと石鹸に話しかける。そのあとぬいぐるみや家にあるものに話しかける

パスワードは1万年愛す


2021.13
ぬーこ

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