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熱砂の戦車軍団のmhのレビュー・感想・評価

熱砂の戦車軍団(1969年製作の映画)
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ドイツ、イギリスの敵同士が砂漠をさまようことになるシュチュエーションムービーかつロードムービーかつ群像劇。
マカロニ版「サハラ戦車隊」といっても差し支えないと思う。ただ、あくまでマカロニなので、ピントも細部の詰めもどっちも甘い。
恋愛やらカーレースやら、自由に過去回想を挿入するのは嫌いじゃなかった。
どんだけ低予算だっただろうと同情してたら終盤。ここぞとばかりに大量の戦車を投入してくるのはずるいというかうまい。十分にも満たないだろうラストの戦車アクションが、中盤までのチープさもあいまって、「ヨーロッパの解放/第1部 クルスク大戦車戦(1970)」レベルに見えてくる。絶対きのせい。
見ててアメリカのテレビ映画「戦闘機対戦車(1973)」も思い出したんだけど、マカロニがパクったんじゃなくて、こっちのほうが元祖だった。案外、ほんとにパクられたのかもしれんよ。
水飲みた過ぎて気が狂うひと面白かった。「漂流教室」の関屋かな?
アイデアと情熱で低予算をはねのけていったイタリア映画と日本映画(日本はこのころ任侠ものが人気)ってすごかったんだよなぁとよけいなことまで考えたのは、話がそこまで面白くなかって気が散ってたせい。
あれこれ戦争映画みてるひとにはおすすめだけど、そうじゃなかったらつらいんじゃないかなこれは。
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