トライン

人生、ここにあり!のトラインのレビュー・感想・評価

人生、ここにあり!(2008年製作の映画)
3.0
トラブルメーカーの極左労働幹部が追い出された先は、精神障害者の労務所の労働団体の管理者であった。切手貼りを只管に繰り返すだけで生産性もなく、家族などの受け入れ先を失った患者たちを置いておく場所としてずさんな管理の元に置かれていた。自身の復権のためにこの労働団体を立て直す!という感じの話。

イタリアぁって感じ、明るくポップだけど実話ベースだからちゃんと押さえる所は抑えてるし、精神障害を扱うと必ず出てくる問題についても取り上げている。ここだけちゃんと抑えてる作品ってだけでも好感が持てる。いや、喜んで良い要素とか内容ではないんだけども、でもどんな明るい内容であってもそういう物だという事をちゃんと理解して作っているっていうだけで、それは作品における信頼度が高まるというものだ。

政治色があんまり濃くないけどちゃんとあるから、そこについては結構否定的。実際に労働団体に仕事もしないで居座っては権利主張を繰り返してるだけで飯を食っている政治ゴロというものが存在する以上、かなりこの設定に個人的には否定的では在るのだ。まぁそれはそれとして、そこについての記述は少なめなので、まぁ別として考えるべきなのだが。でもそういう印象って割と大事だからなぁ。

あ、全然関係ないけどこのデジタル配給の時代に、テープ交換マーク出るの珍しいから、もし見るならそこにも注目してみてみて!
トライン

トライン