精神疾患当事者たちとその組合に左遷された男の、実話を基にした人と人との物語。
バザーリア法により精神病院のないイタリア。
僕自身、精神疾患当事者に対する専門支援職として働く日々。
"安定"を履き違えている支援者は多く、それは目的ではなく、本来の目的に向かうための方法(、経過)でしかない。
一方で、当事者の夢や希望を大切にするあまり、それをあたかも勉強しない(科学的根拠は二の次にする)理由としてしまう人もまた多い。
どっちが良い悪いではなく、どちらも大切。
そしてどちらも完璧でいる人や支援者はいないし、自分自身の生活もある中到底無理。
だからこそ、得意と得意を掛け合わせられるような連携が必要。
専門支援者×地域住民×職場同僚上司×本人自身
他にも掛け合わせる対象はその人によって様々。
目指したいことは彼ら当事者が健常者と同じ様に、ただ、悩み、恋をし、腹を満たし、夢に向かいたい人は向かえること。
精神障害を取り巻く問題はつくづくこの国、この世界の問題だと感じる。