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サガン -悲しみよ こんにちは-のmiのレビュー・感想・評価

4.1
~寄り添う肩が欲しい
そのために人は愛するのだ~

フランソワーズ・サガンの生涯を描いた作品。

とにかく切ない。
虚しさだけが、胸全体に広がる。
まるで大雨を予兆する煤煙のような、グレーの空が。

作家として才能はあれど、不器用過ぎる生き方。
周りを観察すべき人間が自分となると見えなくなる、悲しさ。
そんな、愛にひたすらすがる彼女が、ピアフの生き様に似ていると感じた。

ただ、もう少し丁寧に描いて欲しかったかな。
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