ペイン

上海から来た女のペインのレビュー・感想・評価

上海から来た女(1947年製作の映画)
5.0
近年の『アンダー・ザ・シルバーレイク』や『鵞鳥湖の夜』なんかへも脈々と受け継がれ続けているエッセンスの源流がここに。オーソン・ウェルズが放つとてつもなく型破りで奇っ怪なノワール。

どこへ向かっていくのかまったく先の読めない没入感と、光と影を巧みに操る艶かしいショットのつるべ打ちによる圧倒的な陶酔感。そして凄まじき魅力を放つリタ・ヘイワースのファム・ファタールっぷり。

1時間ほどカットされ、ズタズタに編集されているが故に明らかに可笑しな箇所があるが、それもかえって本作の歪さをより際立たせる。ラストの鏡演出もヤバすぎる。
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