松井の天井直撃ホームラン

うまれるの松井の天井直撃ホームランのレビュー・感想・評価

うまれる(2010年製作の映画)
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☆☆☆★★

※ 鑑賞直後のメモから

女性にとっての妊娠から出産に至る長い時間。
絶えず不安と戦い。やっと出産に漕ぎ着けたとしても、まだその先にも危険は潜んでいる。

4組みの夫婦を、2年間に渡って撮影したこの作品は。それぞれの妊婦さんにとって、不妊・流産・死産・先天性障害とゆう事実が描かれている。
因みに最後の妊婦さんには。幼い頃に母親から受けた、幼児虐待のトラウマを抱えての出産でもある。

4組それぞれが、様々な障害を夫婦力を併せて乗り越えて行く様子を見せてくれる。
本来ならば悲しい事実等を抱えながらも、4組の夫婦共々〝 希望 〟に満ち溢れた未来を見据えており。それが映画全体をハッピーな気分にさせてくれているのが素晴らしい。

個人的には3番目に登場し、苦渋の決断を選択するも。自分の経験を伝える事で、多くの妊婦さんの手助けをする生き方を選んだ、彼女の力強さが心に残った。

2010年11月21日 銀座シネパトス2