半兵衛

緑色の髪の少年の半兵衛のレビュー・感想・評価

緑色の髪の少年(1948年製作の映画)
3.5
ロージー監督は長編デビュー作品から一筋縄ではいかない作品を作り上げていたのか、子供を主人公にした寓話でありながら現実社会の虚しさを描くところに監督の個性がよく出ている。演出よりも主演を務めるディーン・ストックウェルの熱演に依るところが大きいけれど、戦争孤児である自分を可哀想で片付けてしまう周囲の人間の無理解への苦悩と悶えのドラマは見ごたえ十分。

でも両親の死の真相を知ったがため髪が緑色になるという突飛すぎる設定のため、テーマが今一つ入ってこない点が惜しい。
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