MasaichiYaguchi

ロック・オブ・エイジズのMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

ロック・オブ・エイジズ(2012年製作の映画)
3.4
この映画を観ていて、何度かロックコンサート会場にいるかの様な気分になった。
映画のオープニングから80年代ロックの名曲のオンパレードで、実際に「生」で聴いたものを含め、好きな曲では一緒に歌いたくなってしまった。
本作はブロードウェイの大ヒットロック・ミュージカルを、トム・クルーズ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、アレック・ボールドウィン、ポール・ジアマッティという豪華キャストで映画化。
この映画の宣伝媒体を見ると、トム・クルーズが主役と勘違いする人が多いと思うが「助演」である。
とは言うものの、カリスマ・ロックスターという重要な役所で出演していて、更にロック・ミュージカルだからキャストは歌えて当り前なのだが、それにしてもトム・クルーズの意外な才能には驚く。
マジで上手い、ロックスターに成り切ってます!
「シカゴ」で才能を実証済みのキャサリン・ゼタ=ジョーンズ、テレビミュージカルコメディ「30ROCK」で受賞歴のあるアレック・ボールドウィン、「バーレスク」にも出ていたヒロイン役のジュリアン・ハフ、後半に登場するR&Bの女王メアリー・J・ブライジ、彼らの歌声からは「みんな、愛し合ってるかい!」というメッセージが伝わって来る。
音楽が主体とはいえ、きちんとストーリーは有る。
町の再開発で潰されそうになるライブハウスを舞台に、ロックスターを夢見る若者達と、ロック界の頂点を極めたが今では落ち目のスーパースターとの人生が交錯する。
「夢を諦めない!」「愛こそ全て!」というテーマを、ジャーニー、デフ・レパート、ナイト・レンジャー、ホワイトスネイク、ガンズ・アンド・ローゼズ、ボン・ジョヴィ、スターシップ等の、綺羅星の様なロックスター達の名曲で綴るファン感涙の本作品。
ラストで描かれるライブについては何も言うまい。
ロックミュージックに身を委ねて心行くまでお楽しみ下さい!