しろくま

あるスキャンダルの覚え書きのしろくまのレビュー・感想・評価

3.9
定年間際の孤独な独身女性のジュディ・デンチ。年上の優しいご主人と高校生の娘とダウン症の息子の幸せな家庭を持つケイト・ブランシェット。ジュディ・デンチの勤める学校にケイト・ブランシェットが新任教師としてやって来て ジュディ・デンチは少しずつ彼女に近づき心の隙に入り込み 彼女の弱みに付け込み 独占 支配しようとする😨その演技力はさすが。恐ろしいです。脚本もスピード感がありあっという間にのめり込んでいきました。

ストーリーの軸はジュディ・デンチの日記を通して描かれるので 彼女の狂気にばかり着目してしまいますが 彼女の標的となってしまったケイト・ブランシェットの方にもそういうことを招いてしまう危うさを持っているという部分にとても興味を持ちました。危うさを持っていると言うより 心の奥底で磁石のよう引き寄せるべく危険な何かを望んでいるという感じ。

登場人物一人一人の感情がみんな一方通行なところに虚しさを感じさせられました😥
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