ヒトラーの秘書ユンゲの証言を元にヒトラーの最期12日間が語られる
ユンゲら若い女性数人が秘書の採用試験を受ける様子がまるでアイドルを目の前にしたかのようなお花畑状態で、きっと当時のドイツ国民の多くがこの女性たちと同じく「ヒトラーの見たい部分だけ見る」という都合の良い感覚でナチを支持していたのだろうと推察された
それがきっと「知らなかったでは済まされない」の言葉に繋がっていくのだろう
私には「知らなかった」のではなく「見ようとしなかった」の方が正しいように思えた
どんどん窮地に追い込まれていくヒトラーが「国民がどうなろうと知ったこっちゃない。国民には私を選び私に託した責任がある。」と言い放った瞬間「それお前が言うか!?」と画面に向かって突っ込んでしまった
映画視点で言うとブルーノ・ガンツのヒトラーの役作りが素晴らしくてブルーノ・ガンツを大嫌いになりそうだった笑
見ている間ずっとイライラモヤモヤ…
途中で何度ももう見るのやめようかなって思ったけど最後まで見て良かった
カタルシスはないけれど学びがあった
ハンナ・アーレントの映画で見た自ら思考することの大切さをまた再考することができた