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妖星ゴラスのABBAッキオのレビュー・感想・評価

妖星ゴラス(1962年製作の映画)
3.2
 1962年本多猪四郎監督。円谷監督との共作特撮映画。宇宙の彼方から接近し、地球への衝突軌道にある惑星ゴラスからいかに地球を救うか、という正統派のSFもの。円谷特撮の傑作といっていいいのでは。宇宙遊泳やロケット、宇宙基地の動きなどとても自然でよくできている。ストーリーもゴラスが他の惑星を吸収して質量を変えるなどひねっている。池部亮、上原謙といった主役を志村喬、西村晃、小沢栄太郎など名優が支えている。水野久美、白川由美の特撮二大女優も登場。怪優天本英世も1シーンだけ登場。最初に田崎潤率いる隼号に悲運が訪れるので緊張感が続く。南極基地に怪獣が登場するのは本多監督は抵抗したらしいが子どもを意識した田中プロデューサーの意向だったらしい。大人として見ると余計だが、こういうサービス精神が怪獣映画を長続きさせたのかも。また、本作も後のウルトラシリーズの種を見ているようで楽しい。
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