妖星ゴラスの作品情報・感想・評価

「妖星ゴラス」に投稿された感想・評価

2013年4月21日、鑑賞。(日本映画専門チャンネル)

この映画、私には「SF映画」というよりは「ギャグ映画」のような面白さだった(笑)

謎の天体ゴラスという星が地球に衝突する軌道上を移動しつつあり、地球に接近中であった。そこで人類は「ゴラスを爆破するか」・「地球を移動させてゴラスを避けるか」の二者択一に迫られた。人類は、国連で「地球移動」を決定して南極に凄い推進力のロケットを設置してその噴射で地球を動かすことにするのだ。

ここで「トンデモなく凄い」と思うのが、地球を移動させたあとの事を全く考えていないことだ(笑)
凄い計画なのだが、大ざっぱにもほどがある。それを大真面目に世界の代表者が議論して決定する場面などは、「オイオイ、もっとチャンと考えろよ」と突っ込みを入れたくなってしまう。

それから、地球を移動させるほどの凄い推進力の噴射口を南極に設置するのだが、その噴射場面を見ると「あまりにもショボイ。これで地球が移動させられるの?」というほどである。

この物語は「80年代は宇宙の時代」といって1962年に製作された映画だが、冒頭の富士山麓での白川由美と水野久美の会話も笑える。
ラジオ放送で「たった今、ロケット隼(ハヤブサ)が無事離陸いたしました」の放送を聞いて、目の前を飛んで行ったロケットについて、
水野「(今、目の前を飛んでった)あのロケット、あなたのお父さんが乗っているんじゃない?」
白川「あなたの恋人も乗っているんじゃない?」
って、「君たちは家族や恋人が宇宙に行く時間も知らないで、ドライブしてるんかい」と突っ込みたくなる。

地球を移動させるというアイデアは壮大なのだが、物語と映像が大ざっぱ&チープな特撮映画である。
初)50年前のアルマゲドン話。今作は激突してくる星を消滅させるんじゃなくて地球にロケットエンジン付けて避ける方法を選ぶ…志村サン池部サン上原サン西村サンとベテラン俳優陣の登場も豪華だが当時の特撮に感心する。特にミニチュア技術に。ただ怪獣が出てきたり記憶喪失男が出てきたり欲張り過ぎ…地球の犠牲になる時万歳してみたり、明らかにアルマゲドンとは違い日米の価値観の差が解るなぁ~
ここに掘り出しモノがまた  本田猪四郎「妖星ゴラス」

タイトルから察せられます通り、東宝の特撮シリーズです

円谷御大の総監修 そして本多猪四郎御大の監督です

「ガス人間第一号」という傑作がありましたなあ・・・

で、この「妖星ゴラス」もまたスゴイ

地球滅亡の危機を全人類で乗り切ろう、というパターン
「インディペンデンスデイ」や「アルマゲドン」など観れば「アホか」の一言でやり過ごせますが、

この円谷+本多のコンビはさすがに違う

何が?

謙虚と節度があります

ご覧になればお解り頂けます
デザインがカッコいいなーと思ったら小松崎茂さんなのかー納得。南極ミニチュアセットは見るからにミニチュアなんだけどそれがいい、そこがいい。多分予算がなかったらB級映画臭ハンパないんだろうけどやたら金かけてるのでちゃんとした映画に見える。64年でここまでの特撮作れるんだなーすごいなー
地球に妖星ゴラスが近づいてきてやばい事になりそう回避せねば映画。

てっきり、妖星ゴラスを探検する映画だと思っていたので少し【肩透かし】だった。あの巨大なセイウチみたいだけど、爬虫類らしい【南極怪獣 マグマ】は可愛かったが、どうやら今作クランプアップ前になって東宝上層部からの要請で仕方なく出したらしい。通りで突拍子もないわけだ。

しかし皮肉な事に、僕はマグマを表紙で見ていてそういう映画だと思って楽しみに見たのでここは嫌いになれずむしろ今作で一番好きな要素となった。

どういう映画がわかった上でもう一度見たいが、もう一度見たい魅力は僕には感じられなかった。
ただ回避方法が昔【かいけつゾロリ】で似たの見たことあって「んな馬鹿な。」で面白かったり、【映像技術】はこんな昔とは思えないクオリティで良かった。
キよ4

キよ4の感想・評価

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地球の軌道を変えるなんて
とてつもなく凄いぞ

ミニチュアセットも迫力があって
かっこいい
LeSoreiyu

LeSoreiyuの感想・評価

4.0
終盤の余計なアレは見なかったことにして、
終始科学者対自然の脅威という、これ子供向けか?という本格SF作品。
何も知らない子供の自分は、
地球動かすなんて事したら宇宙が爆発してしまう!
とおっしゃる親父の言葉を信じて、すげーことやる映画だなぁ、と見てました。
2012/10/31

「プロメテウス」のハンズアップは
この作品へのリスペクト?
隼号!
ジョニ赤!
ペギラ?
東宝特撮を鑑賞するための映画

文化遺産的価値ありですね

このレビューはネタバレを含みます

うほ!!!!作戦勝ち!!!!!!!!!
にへいさんが好きだと再確認できます
地球へと接近してくる妖星ゴラスとの衝突を避けるために人類はその叡智を結集して地球の軌道を変えるという荒技に出る。あまりにも荒唐無稽な荒技なのだが、リアルな作風でそれを大真面目に行うため割とすんなり受け入れられる展開に。


土星探査船などのSF描写、パニックやディザスタームービー的描写、恋愛に政治劇など様々な要素を織り込みながらも、とっ散らからず88分にまとめあげていてとても面白かった。紆余曲折経ながらも人類が協力していく様は燃える。

特に見所だったのは特撮。船舶や重機、大地に海、都市に人々、惑星に宇宙船などありとあらゆるものがミニチュアやセットで再現されており凄まじい。60年代は特撮バブルだったのかな?とにかく凄い。


金井の記憶喪失やある"モノ"の登場は若干映画のなかで浮いていたものの、妖星ゴラスの間接的な恐怖を描くための描写と思えば飲み込めるか。
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