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妖星ゴラスのmitakosamaのネタバレレビュー・内容・結末

妖星ゴラス(1962年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

こんなむちゃくちゃでパワーのあるSF映画もそうそうあるまいて。
地球に質量6,000倍の惑星「ゴラス」が向かって来て衝突の危機が来る。ありがちな設定だけど、とにかく凄いんだって。
歌いながら飛行機でやってくるパイロット集団。いい大人なのにみんなキャッホゥとはしゃぎながらやってくる。博士に抗議をするも誤解だとわかると、なーんだそうだったのかーと大盛り上がり。お前ら中学生か。

ロケットで探査に行ったりミサイルも効かなかったり。
で、子供の助言で、地球が避けるという凄い作戦に変更する。南極に巨大なロケット推進器をつけて地球の軌道を変えるという、凄い作戦。
で南極で基地建設の超巨大工事が始まるのよ。
この特撮パートは本当に本当に凄い。
ミニチュアの作り込み・アングル・ライディングがちゃんとしてると、CGなんかなくても実写と見まごう景色を作れるんだよと、20年前に浅草東宝のオールナイトで驚愕しましたよ。
工事も順調には進まない。なんと巨大なトドの怪獣マグマが出てきて大暴れ。クソ面白え。なんていう展開だよ。
映画は見事に地球を移動させて、ゴラスの軌道を外れ避ける事に成功するんだが、やっぱりこの発想は奇想天外だよなぁ。
はっきり言ってアルマゲドンなんか足元にも及ばないよ。

映画のラストは「さあこれからが大変だぞ。地球の軌道を元に戻さないといけない。だが南極と違い北極には地表が無いからなぁ。あっはっは」
このセリフで終わる。もう見てる側は口あんぐりですわ。

とにかくはちゃめちゃ。馬鹿汁垂れ流し映画。だがアホほど面白い。未見の人は是非見るべし。

なお、マグマはウルQでトドラに、VTOLジェット機はウルトラマンでジェットビートルに流用されます。そんな所も見所。
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