死ぬだ殺すだなんだかんだ、それはほとんど問題ではない。死についての問題はほぼスルー。
冒頭、女遊びが過ぎた男スティーヴは結託した女たちにあっさり殺され死体は遺棄されてしまう。
いわゆるハラスメント野郎の彼を反省させるため、生前の彼を心から愛していた女性を見つけることが出来たら天国にいれてやりましょうと神が彼を生まれ変わらせるのだが、悪魔がちょっかいを出し女性としてこの世に戻ってしまうのである。
この生まれ変わりがエレン・バーキン。美人だ。しかし中身はスティーヴ。
ここからがこの映画の見処。
エレン・バーキンのクズ男ぶりが最高なんである。仕草、しゃべり、行動、若干の大げさ感はあるが、本当にハラスメント男が中の人としか思えない芸達者。しかも、それなのにキュート。なんだこれ。
こんなヒロインみたことがない。
筋としてはスティーヴが女性として扱われることのしんどさなどに気付き、最終的に落ち着くところに落ち着くのだが、そんなのはどうでも良い。
エレン・バーキンの全開の魅力を観るための作品である。
明るい作品なので気負わず観られる。きまずくないお色気もあり、ギリ家族で観てもいい？かも？
