・ジャンル
スラッシャー/シチュエーションホラー
・あらすじ
修学旅行でニューヨークへの船旅に参加したクリスタル湖の高校生達と教員2人
その中で女子生徒レニーにはもう1つの目標があった
それは水への恐怖の元凶となった幼少期のトラウマの克服だ
そもそも船旅は彼女を娘の様に思いやる恩師バンの発案による物だった
しかしこの時、彼女達は知らなかった
船には再び蘇ったクリスタル湖の殺人鬼ジェイソンも船に乗り込んでいた事を…
果たしてレニー達は無事生きてニューヨークへ辿り着けるのか?
・感想
不死身の殺人鬼ジェイソン・ヴォーヒーズが再び蘇りニューヨークへ向かう船を血で染めていくシリーズ8作目
今作で初めてジェイソンはクリスタル湖周辺以外での殺戮に及んでいく
オープニングからニューヨークの華美な部分でなく街に溜まる不良達、ドブネズミ、薬物中毒者、グラフィティなど荒廃した側面を押し出していたので路地裏等での殺戮を期待したもののニューヨーク市民の死者は僅かな物で拍子抜け
それどころか原題でも邦題でもニューヨークを前面に出しているのに尺の半分強を船上で消費するというのがまた何とも…
船という閉鎖空間で次々に生徒達が殺される様や一貫して結果的に勧善懲悪な殺人が多い点、ニューヨーク上陸直後にホッケーの看板を見て首を傾げたり不良達を素顔で脅すジェイソンの面白可愛いシーンなど見所は結構あったしつまらなくはなかったんだけどモヤモヤは若干残った
ただ船内で主人公レニーが度々目にしていた溺死した時の少年ジェイソンの幻覚を目にしていた理由が伏線と共にもっともな物になっていたり久々にジェイソンの人間らしい部分が垣間見えたりというドラマ性は悪くない
レニーの水恐怖症以外の過去なども若干取ってつけた感はありつつも過去作と比べればちゃんと映画として観られる要素として機能していた様に思う
また恩師バンがレニーにスティーブン・キングのペンをプレゼントしていたりレニーの飼い犬の名前がトビー(恐らくトビー・フーパーを意識)だったりと監督が本当にホラーが好きなんだろうなぁというのが感じられたのも少し嬉しい
だからこそちゃんとただ殺戮を起こすのではなくホラーに仕上がっていたんだろうな、と
いよいよ次で9作目
オリジナル最終作である意味シリーズ1の問題作とも言える「ジェイソンX」以前最後の作品という事で実質まともなジェイソンを描く最後の作品だと思うのでちゃんと面白いと良いなぁと期待してる
何せ過去に観たはずだけどこちらも全然覚えてないので…w