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タッチ 背番号のないエースのKのレビュー・感想・評価

3.2
【この切なさを越えてゆけ】

お笑い芸人のザ・たっち とたまたま似ている名前の双子が 幼なじみの浅倉南(後の いとうあさこ)を奪い合う青春ラブコメ野球映画。かと思って観たら意外とまじめ。

やっぱりパンチ(犬)が出てないと和みパートが少なくなり過ぎてストーリーにメリハリが付けにくくなると思うんだけどな。これは犬好きにとっては残念なポイントかも。

とは言え、ところどころ設定が変えられていたり話がまとめられていたりするけど、大きな流れは原作と変わらないと思う。結局のところ、かっちゃんがああなって、たっちゃんが野球をやることにするっていう話なわけで、短い時間によくまとめたなと思うし、これはこれで面白かった。

ところで、大切な人を失った時の悲しさって意外と時間差で来たりするんだよね。失った直後はただ呆然としてたり葬儀の準備とかやらなきゃいけないことがいっぱいあってあんまり考えなくて済むけど、時間が経って頭が整理できてくると悲しさが追いついてくる。そうして なんでもない瞬間に ふと悲しみに襲われたりするんだよな。

という訳で『タッチ2 さよならの贈り物』に続きます—。


【スコアと内訳】

スコア:3.2
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①脚本:0.6
②演出:0.7
③演者:0.7
④撮影:0.6
⑤音楽:0.6
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