【不自由な世界でこそ光の芸術は生まれるのか!?】
可愛すぎる使用人のスカーレット・ヨハンソンがコリン・ファースに霊感(インスピレーション)を与えたりして名画が生まれる映画だった。
フェルメールが生きたのは1632年〜75年のオランダだ。この映画ではそんな17世紀当時の暮らしぶりが見られてとても面白かった。
カメラ・オブスクラを使った絵画技法とか絵具の調合とか、フェルメールの創作の舞台裏が垣間見れたみたいで、これもまた興味深かった。
ところで、フェルメールといえばブルー(ウルトラマリン)が有名だけど、この映画では他にもいろいろな顔料が出てきた。
例えばインディアンイエローなんかはマンゴーの葉を食べさせた牛の尿を蒸留して作った顔料なんだね。
絵具なんてチューブを押せば出てくる物だと思っていた自分が恥ずかしいよ。
というわけで絵具に興味が湧いてきたので日刊工業新聞社から出ている『トコトンやさしい染料・顔料の本』を読んでみたけど、これはこれでなかなか面白かった。顔料は現代のテクノロジーでも意外な場所で使われているものなんだね。あと原書房の『フェルメールと天才科学者』って本も面白そうだから今度読んでみようかな。
ところで現代の日本でもフェルメールの絵画みたいに後世に残るようなアートって生まれるもんなんだろうか??想像するとワクワクするな。
あと、個人的にはスカヨハの耳に穴を開けるシーンが好きだな。
まぁとにかくいい映画だった。面白かった。
【スコアと内訳】
スコア:4.0
------
①脚本:0.8
②演出:0.8
③演者:0.9
④撮影:0.8
⑤音楽:0.7
------