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続・激突!/カージャックのotomのレビュー・感想・評価

続・激突!/カージャック(1974年製作の映画)
5.0
隅々まで見せ方が上手い感じで、劇場デビューにして既に完成されてる。圧倒的な数珠繋ぎ状態のパトカーで、数が正義な理論を若くして獲得してるスピルバーグ。視覚的に内容的にもきっちりエンターテイメントしつつ、どこまでもアメリカン・ニューシネマな雰囲気で良く出来てる。憂いの表情を見せる隊長のベン・ジョンソン、スローターハウス5のあいつから始まり、馬鹿な夫婦の罪の上塗りをさせまいと配慮を重ねる辺りと、お祭り騒ぎと同情の交じったテキサス国民とで、ひたすら優しさに溢れた仕上がりなのもイイ。邦題以外は何も文句なしの傑作。フライドチキンにシロップをかける下りに猛烈にアメリカを感じた。
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