ゆみモン

さらば愛しき大地のゆみモンのレビュー・感想・評価

さらば愛しき大地(1982年製作の映画)
4.0
農業と工業が新旧渾然一体となっている、茨城県鹿島町。新しくなりきれない地方の閉塞感がよく表れている。地方(現代)の抱える問題は、本質的には現代でもあまり変わっていないのかもしれない。特に茨城県あたりの中途半端に東京に近い田舎は、また微妙な問題があるようだ。(約15年住んだことが或るので何となくわかる。)

実力派のキャストたちが、リアリティ溢れる自然な演技力を発揮している。
根津甚八の、薬物中毒で壊れていく演技は、抑えめだけにリアルに狂気的だ。