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処刑軍団ザップの一人旅のレビュー・感想・評価

処刑軍団ザップ(1970年製作の映画)
4.0
デヴィッド・ダーストン監督作。

NY州にある人口50人未満の小さな田舎町を舞台に、都会からやってきて好き放題暴れ回っている8人組の悪魔崇拝ヒッピー集団に復讐するため、少年が自家製ビーフパイに狂犬病の犬の血を注入して彼らに提供したところ、それを食べたヒッピー達が次々と発狂していき、さらに彼らに襲われたダム工事作業員達も次々狂犬病に感染、人々を襲い始めていく様子を描いたパニックホラーとなっています。

口から泡を吹きながら白目を剥いて斧を片手に襲い掛かってきたり、生きたまま四肢を切断されたりといったショッキングな映像と不協和音のような独特の音響が鮮烈な70年代B級カルトで、本作はゾンビ映画等のいわゆる集団感染発狂物の最初期に位置するパニックホラーの怪作であります。

蛇足)
鶏の首チョンパ、ネズミの大量吊るし焼き、地面を引きずられる山羊の死体…と動物の残酷な殺生&死体の光景が劇中映りますが、どう見てもそれらが“本物”にしか見えないのが実は一番気になるポイントです…。
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