稀

リアル・スティールの稀のレビュー・感想・評価

リアル・スティール(2011年製作の映画)
3.0
ボクシングを人間の代わりにロボットがするようになった近未来。落ち目のセコンドであるチャーリーと息子であるマックスとの親子劇。
ロボットが重みのある存在感でCGか本物かわからず、壊される時は目をそむけたくなるほどリアルだった。相手を再起不能にしたら勝ちというルールはシンプルなものの、デバイスがコントローラーだったり音声認識だったり動きをトレースするシャドー方式だったり、スポーツとしては出場規定が曖昧なのが気になった。
人間ドラマは結論ありきの配役で、親権を売っておきながら一時的に息子を預かる流れに作為を感じた。チャンピオンとの試合は性能差がありすぎるのに主人公補正で善戦したようにしか見えなかった。一応過去のパーツを組み合わせたことで独自の強さを得たという設定なのだろうけど、全体的に勢いで誤魔化していた感じだった。
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