なお

のだめカンタービレ 最終楽章 後編のなおのレビュー・感想・評価

4.5
のだめを見ると、好きだったサークルの先輩を思い出します。
その人は自分が担当した企画の発起人で、自分よりはるか先を歩いていました。コロナで活動できなくなっても、その人に追いつきたくて、形を変えながら運営をしました。自分のやっていることが正しいかどうかも分からないまま、ひたすら企画と向き合うのが苦しくて、将来への不安も抱えはじめたその頃、たまたまドラマの再放送を見ました。限られた学生生活の中で自分たちの好きな事に全力を注ぐ音大生の姿が本当に眩しくて、こんな風に今しかできないことをやりたいと思って企画を続けました。
そして、この映画を見て、千秋先輩とのだめの関係に自分と先輩が重なりました。
苦しみながら音楽と真正面に向き合って、先輩を追いかけ続けるのだめの姿に、切なさと励ましをもらいました。

あれから2年経ち、卒業が近づいた今見返すと、あの日々を懐かしむとともに、やりたいことに正面から向き合って本当に良かった、と思います。

何かに真正面から向き合うと、自分で道を切り開かなくてはならない。その道は、分からないこと、できないことばかりで、でも自分の力で歩かなければならなくて、とても苦しい。それでも自分の頭と力を精一杯振り絞って挑戦し続けたさきに、大きな幸福が待っている。今度はそれを乗り越えるために頑張って、それを繰り返すことが人生を豊かにするんだ。
そのことを、この映画は教えてくれました。
これからも、この事を胸に生きていきたいです。
なお

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