佐久間

ライフ・イズ・ビューティフルの佐久間のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

兎に角父親の愛に溢れた面白くて優しくて温かくて悲しいお話。

状況としては最悪の中、父親が息子を不安にさせまいと明るく振る舞うことで観てる側は笑いを提供され息子同様安心感を得るけれど、この状況がいつ悲劇に変わってしまうのだろうかという不安感も抱かせられる。
戦争による恐ろしさを前面に出すのではなく置かれた状況をいかに乗り越えるかをコミカルに描かれている分、ラストの悲しみが物凄い。
そして息子が何も知らないということが何より残酷に感じました。(大分前に観たので記憶違いがあるかもしれません)

本当に悲しみの作り方が上手いなと思います。
そして、物凄く良い作品。

観終わると悲しいのだけれど、父親の明るさで心が温められてるからなんとも複雑な気持ちになります。
でも良い作品だったなと、泣きながら思う流れに。
思い出すと辛くなってきた🤦

観てる人間の悲しみを引き出すにはその前の助走として如何に明るい時間を提供するかが本当に構成として大事なので勉強にもなるし、そんなこと考えなくてもただただ面白く良い作品に出逢えたと感謝出来る作品です。

これを書きながら、タイトルを日本語訳すると「人生は美しい」なんだと思うと、こんなにハッキリと言えてしまえる人間という生き物はなんて強くて美しいんだろうと泣きました。
佐久間

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