このレビューはネタバレを含みます
イタリア映画の名作。
第二次世界大戦下のユダヤ迫害を受ける親子の愛の物語。
監督・主演をロベルト・ベニーニ。
タイトルも秀逸です。
前半のコメディはひたっすらに面白いんだけど、だんだんユダヤ迫害が本格化してきてストーリーに暗雲が垂れ込める…。
あまりにも有名な作品故に結末がわかるので尚のこと辛かったけど、戦争の悲惨さというよりは、逆境的状況における愛の物語で、鑑賞後は温かい気持ちが勝ったように思います。
謎のなぞなぞドクターと話して、意味を察して絶望を感じるシーンが一番堪えました。作中唯一グイドが放心してる印象。
結局、愛情深くて想像力豊かな男の人生は、それでも(例え、戦争で極悪非道がまかり通るような状況において家族がバラバラにされようとも)美しいということ。
逆境においても希望を捨てずに前を向き続けよう。グイドが貫き通したからこそ、ジョズエがあんなにも嬉しそうに戦車に乗り込むんだわ。泣ける。
〜〜〜
・伏線はベタベタで、決してスマートではないけどこれで良いんです。
・純粋無垢な子供と愛情深い父親のタッグは設定から反則。
(母親は最後のキャッチ役か…?)
・劇場で1人だけ真横向いてる、土砂降りの中レッドカーペットの階段を降りる、給仕中にこっそり音楽を届ける、といった印象的なシーンも数々。