ダルマパワー

ゼイリブのダルマパワーのネタバレレビュー・内容・結末

ゼイリブ(1988年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

落ちが超格好いい。監督自身や、ゾンビのジョージAロメオの描く、映画における暴力性や性表現を批判している評論家が宇宙人で、それを流すメディアも宇宙人。でも結局セックスしてるのも宇宙人。車のCMを引き合いに、『エンジンを肌で感じる』『誰にも止められない』といった、表現の自由を叫ぶかのような言い回し。

単なるSF映画ではなく、世の中への風刺がかなり効いている。

搾取される労働者階級と、支配する富裕層、彼らに媚を売り甘い汁をすするコスい集団。

世の中は洗脳的で、搾取に満ちている。テレビが垂れ流す無意味な映像にただただ見とれて頭をすかすかにされる視聴者の姿。

蓋を剥がせば、なんと醜いことか。
外見は美しいが、中身は神への冒涜。

監督の目には世の中はこう見えているのかもしれないなと感じた。

そして、女性の裏切りほど、儚いものはない。
ダルマパワー

ダルマパワー