このレビューはネタバレを含みます
単にヒトvs地球外生命体のバトル物と思いきや、その内実はもう少し複雑!
ヒトは何種類かに分けられる。
一、真実を知ることによりもたらされる苦悩の末、闘うことを選ぶ者。種の存続とか地球のためとか大義はあれど、蓋を開けるとその多くは経済的に侵略の煽りをモロ受けてる貧困・労働者層。
二、真実を知った上で、加担する者。前者と対照的に、殆どは経済的にも物質的にも豊かな、侵略者と手を結ぶことで財を築いた富裕層。
三、真実を知らず、あるいは知ろうとせず、目の前の現実に抗わず、既存の社会に従順である者。
これらの対比が分かり易く面白くて、より大局的に物事を視ていると思われがちな富裕層が実は目先の自己の利益で頭が一杯だったり、力のない賢者よりも愚者の方が実はずっと幸せなんじゃない?と思ったり、自分はさてどの道を望むだろうと考えたり、ライトなタッチだけど色々想像巡らされた。うまい!
知ることは苦しみでしかない、知ったところで現実の理不尽な環境は何一つ変わらない変われない、だとしても、行動を興す者にとってはもはやそれ自体が生きる原動力になるのかも(いや、せざるを得ないのかも?)と思った。
途中の肉体バトルシーン長いな〜〜〜と辟易してたけど、監督がプロレスファンで主役の方がプロレスラーと聞いて納得。
監督すみませんでした。