日々食べている野菜・果物・食肉・魚が食卓に運ばれるまでの過程を描いている映画です。
ナレーションなど一切なく、映像だけの映画。
それだけに真実が如実に描き出されていて、見る人によって感じ方が様々になる映画なんじゃないでしょうか…
大量生産をするために大型機械で収穫を行っていて、まさにプラトニックだったし人から人へ…なんていう温かさ微塵もなかった。そうして機械的に収穫・加工された食べ物をただ生きるために口に運んでいる私たちもまたプラトニックですよね。
この映画をみて私たちの口に運ばれるまでのその命について今一度考えるべきだと思いました。
そうして一番見てて耐えられなくなってきたのが食肉加工。
豚さんかわいいー、牛さんかわいいーとマスコット化されているこの動物たちが現に食肉加工されて流れ作業で解体される姿は本当に目をそむけたくなります。
ただしそれが真実です。
動物にももちろん感情はある。
尋常じゃない雰囲気にばたつく動物たちの姿が苦しかった。
何も感じないロボットのように動物たちの息の根を止めて死んだ動物のパーツを解体する人間の作業員の姿が恐ろしかった。
でも私たちが食肉を摂取するためにしてる現実の話だから食事をとっている人全員がみるべき映画だと思います。
そうすることで食事のありがたさとか尊さを今一度見直すことができると思う。
今の日本は飽食の時代だからこそ、若い子たちにも見てほしいと思う一作です。