ベンアミ

いのちの食べかたのベンアミのレビュー・感想・評価

いのちの食べかた(2005年製作の映画)
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食品産業も
自動車工場のように高度に産業化されていることが良く分かる映画。

動植物どちらも取り上げられていたが
やっぱり動物が加工されて行く様子を無心で見ることは難しい。

魚がベルトコンベアに乗っていて
ローラーで腹を切らた後、一様にピクピクっとしている映像、
養殖魚の死は人の手は全く介さず、機械化されているのかー、、と複雑な気持ち
肉牛が機械に乗せられて額に銃か何か当てられてかなり抵抗するが、抵抗虚しく屠殺される様子
死んだ後に切られて、腹から血、鼻から体液が水道のような勢いで流れ出る様子
多分ホルモンか何かですごい筋肉質になった牛が採精される様子
大量のヒヨコが掃除機みたいな機械に吸い込まれた後に、ベルトコンベア上に置かれている箱に自動で振り分けられる、風邪ひいた時に薬飲んで見る夢みたいな映像

良いとか悪いとかは言えない
ただ、やっぱりかわいそうだなーっと思ってしまうけど、産業化されている中でこれを止めることは不可能なのでは、と感じる。

映像が流れていて、BGMやナレーションは無し。
その場の空気感が伝わる。
知識不足で何が行われているのか判然としない部分もあるが、それも含めて再鑑賞したいなと思った。

※※※

少し前に市街地に現れた冬眠前の子熊を猟友会のハンターが射殺したことに対して
「かわいそうだ」と市に多くの苦情が寄せられたニュースがあったが
その比ではないような数の死が日常生活の裏で休み無く続いていて、我々の生活を支えているんだなと再実感。

食卓に上がる食べ物に感謝して生活するのはもちろん。
全くお門違いの話だが、私がもしここに出てくる畜産物と同じ殺され方をしたら、たとえその死が誰かに感謝されるものだったとしても許せないなーと思った。

あと、予告編とはぜんぜんちがうから!
ベンアミ

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