DVDには監督のインタビュー映像がついてる。
この頃、「食」に関して、様々なスキャンダルがあった。作り方や加工の仕方、出荷や食卓に並ぶまでの工程を消費者は知らなすぎた。
スキャンダルに上がった食品は売れなくなる。大量に破棄された。
いろんなところの圧力もあっただろうし、消費者に届くまでの工程の見直しがされた事もあるだろう。様々な事が浮き彫りになったところで、人間は肉も魚も野菜も、今まで通り食べるし。
いつからか、メディアはこの類のスキャンダルを取り上げなくなった。
私たちはまた忘れた。
だから、撮ろうと思ったんだって。
真実を伝えようと思ったんだって。
食べ物があり過ぎてる。有り余っている。
それに気がついたことがきっかけ。
家畜を殺す人がいる。加工工程の中の一つだ。でもそうしなきゃ食べられない。みんな自分はやりたくないんじゃない?
やってくれている人を偏見の目でみる事なんて出来ないはずだ。
企業を説得するのに少々時間がかかったけど、現場の人は優しかったそうだ。
真実を伝える、それに徹底している映画だ。
音を一切つけない。会話もほぼない。ただ淡々と流れる。
真実は辛い。
忘れないこと。
わたしは自分の買い物に責任を持つ。
選ぶ時、何を大切にするかはその人次第だ。