LEONkei

デスプルーフ in グラインドハウスのLEONkeiのレビュー・感想・評価

3.5
女…と言うより365日発情期のメス猫の匂いをプンプン振り撒き、鼻腔を舐め擽りながら喉奥に達した瞬間、オスは脳と肉体のアンバランスな感情でメスを迎い入れてしまう。

これがタランティーノの女の描き方の真骨頂で個性的で印象的、エロとバイオレンスの融合は素晴らしく端的に表現されている。

映画なので劇画漫画のように誇張し過激に描写しているものの、一部であってもアメリカ人の日常のリアルな姿の本質なんではないかとも思う。

人間が動物である限り性欲本能と野蛮さは捨てられないが、それを理性で制御できない者も少なからずいる。

言葉狩りのような過剰で歪んだポリコレで息苦しい世の中は益々進むが、言いたい事・使いたい言葉を制限するのは如何なものか…。

そんな歪んだ社会の煽りでタランティーノの近年の作品を観ると、年々その不自由さに毒され個性を削ぎ落とされ手足を縛られているように感じる。

細々とR指定でも本当に作りたいモノを作るか、社会に迎合し自我を押し殺し興行優先に作るのか、或いは更なる変貌・進化して行くのか…。

そこに正解も不正解もないが、言える事は若い娘は車中の窓から生足は出さない方がいい。

メスの匂いにオスは敏感に反応する生き物なのだから..★,
LEONkei

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