タクマ

プロフェシー/恐怖の予言のタクマのレビュー・感想・評価

プロフェシー/恐怖の予言(1979年製作の映画)
3.5
見たで。
メチル水銀が原因で異形の姿になった熊が人間を襲うアニマルパニックホラー。
日本でも多くの被害者を出した水俣病を生む原因となった企業による公害病を題材にしているだけあり人間も動物もその影響を受けた者達が多く出てきます。メインになる熊はシーンによっては着ぐるみ感が出てるのが惜しいが自分や自分の子供の姿が変わる原因を作った者達を虐殺していく様は迫力があり公害問題の犠牲になった者達の怒りが乗り移ったかの様である。
公害問題だけでなく先住民に対する迫害など人種差別にも切り込んだ社会派ホラーでもあり何も解決したとは言い難い後味の悪いラストはこのタイプの映画の余韻としてグッド。フィルマークスでの評価は消して高くないですがホラーとしてのクオリティや社会に対するメッセージなど全体的にはけして悪くないと思う映画です。
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