イチロヲ

ポルノの帝王のイチロヲのレビュー・感想・評価

ポルノの帝王(1971年製作の映画)
3.5
勃起不全から回復した性豪の男(梅宮辰夫)が、立ち退き命令に苦しめられている治療院を支援するうちに、人身売買を目論んでいる悪徳企業の存在に気づかされる。梅宮辰夫主演の帝王シリーズ第4弾。

前半部は、ペニスの使いすぎによりスランプ状態に陥った梅宮辰夫を、トレーナーの山城新伍が鍛え直すという展開。梅宮辰夫の啖呵と山城新伍の香具師口上が化学反応を見せており、このふたりにしか出せない職人芸を楽しむことができる。

後半部に入ると、巨大企業を相手取った反権力闘争が繰り広げられる。「必死に生き抜こうとしている底辺部の人間に愛の手を」というのが本シリーズの共通テーマ。弱者のジタバタにこそ人間らしさがある、ということを暗示している。

特別出演枠では、主人公に活を入れる船長の役で丹波哲郎、企業の不義を握っている娘の役でフラワー・メグが登場。後者は山城新伍による実況付きでヌードが収められている。映画館の大画面に映し出されているのを想像すると、股間が熱くなること請け合い。
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