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リリア 4-everのkaobelのネタバレレビュー・内容・結末

リリア 4-ever(2002年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

リリアはあっちの世界で幸せに暮らせたんだね。なによりだよ。


実際にあった事件を基にした作品との事。少年少女が身を売る1番の要因は貧困。考えることを必要とせず手っ取り早くお金を稼げる方法だから。類は友を呼ぶとあるように、同じ境遇の者同士と連み、負の連鎖は感染し断ち切れない。解決策が分からないのだろう。本来大人達が教え、救える事なのに、その子ども達のまわりにいる大人もどうしようもない者ばかりなのだ。
未来ある子ども達が、死ぬ事でしか救われない世界に未来などないよね。こんな悲惨な事が起きてしまうのは社会全体、国の責任だと強く思う。
天使になった子ども達がこの世界を見守り続けてくれているのではないかと考えてしまう。

天使になって友達が現れるシーンはリリアの心の中でありそこで彼女を知ることができる重要なシーンであった。
監督自身の祖国でリアル問題になっている事をシンプルに、世界に知らしめたのだから、非常にショッキングであり、鑑賞者は他人事じゃ済まなくなっただろう。その中であの天使のシーン、天に上り神のもとで幸福を手に入れられたリリア達を見て我々鑑賞者も報われた気持ちになったのではないだろうか。
LILJA4ever
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