ぶちゃ

宇宙戦士バルディオスのぶちゃのレビュー・感想・評価

宇宙戦士バルディオス(1981年製作の映画)
2.0
テレビアニメ版は地球○没!完!
と、キレっキレな打ち切りエンドに唸らせられ惹きつけられたのだが、映画版はその要素も中盤に置かれ、しっかりと決着へと...しかしながらそれにしては尺足らずでなんとも面白みがない。

テレビ版のトンデモラストが面白かった理由として、仲間にすら差別されたりしながら、30話戦い抜いた下積みの結果としてあまりに悲惨すぎるのだが、その逆方向へのカタルシスは、やはり2時間程度では描ききれない。

テレビ版との相違として、キャラクターの描き方や添削が雑多。
敵の女司令官のアフロディアがやたらと強調されるのだが、弟の仇と憎しみだけを主人公にぶつけてきたテレビの方が人間らしく、中途半端に主人公マリンとイチャコラする謎の距離感は、主人公マリン含め正直何がしたいのかわからない人らにしか思えず。
テレビ終盤で1話だけの登場だが、印象深かったデビットも設定を変えられ出番を増やされたが、逆効果になんとも味のない顛末を。
逆にテレビで存在感抜群だったブルーフィクサー隊の仲間は、エピソードを削られ単純に脇役止まりへ。

単純にテレビ総集編と、打ち切りで描かれなかったラストだけでよかったなといったのが総評なのだが。
"その時イデが発動した!"だけをあれだけの作品に仕上げた「伝説巨神イデオン発動編」はやはり凄いもんだなと。
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